不動産の売却はいつから準備するのが良い?
売りたい住宅不動産の情報と書類の準備をしておく
まずは、売りたい不動産の正しく詳しい情報を売主として知っておく必要がありますので、売却に必要な書類を集めるついでにでも全体像を把握しておきましょう。
あらかじめ物件の情報が頭にインプットされていると、口頭で質問されても慌てずに対応できますし、物件のアピールポイントの整理にも役立ちます。
物件の売却に必要な書類は数多く存在しますが、ここではその中でも非常に重要な物件の情報が念密に書かれている書類を紹介しておきます。
・登記簿謄本
不動産自体に設定されているあらゆる情報が記載されています。
非常に重要な書類で、地域を管轄している法務局に交付してもらうことになります。
・固定資産税課税明細書
住宅の所有者宛に送られてくる通知書に添付されているもので、土地や建物の評価額と、それにかかる税金の額が記されています。
評価額は税務上の評価額となるため、売却時の査定には関係ありませんが、現在でも一定の目安にはなっているようです。
・重要事項説明書
住宅を購入した際に不動産業者の仲介を挟んでいると交付されているはずの書類です。
住宅についてたくさんの詳しい情報が記載されているので、非常に参考になります。
売りたい住宅不動産の現在の相場を調べておく
住宅の売却額の決定権は当たり前ですが売主にありますので、どのような価格をつけていいのかの検討をつけておく必要があります。
そのためには、土地や住宅の状況を鑑みての相場の算出が必要になってきます。
不動産会社に協力をしてもらっての査定でもいいのですが、売り手と買い手に対しての不動産会社の査定は解釈が少し違うことが多く、仲介契約を取りたいがために査定額を引き上げがちになりますので、そういった数字に惑わされないためにも、売主自身がしっかりとした価値観を確立していることが理想になります。
ちなみに住宅不動産の相場を調べる方法としては次の三つが代表的に挙げられますので参考にしてください。
・取引事例を調べてみる
・近隣の売り物件を調べてみる
・売却査定を参考にしてみる
不動産売却の流れを事前に掴んでおき、予定を立てておく
不動産売却にはある程度筋みちだった流れが存在します。
思い立って、すぐに次の日に売買契約が成立するような簡単なものではありませんので、流れを掴んでスケジュールを頭の中で組み立てることが大切になります。
ここでは、具体的な売却までの流れを簡単に説明しておきます。
①不動産会社に売却の意向を伝えて物件の査定をしてもらう。
②不動産会社と媒介契約を結んで広告を出してもらい、購入希望者を探す。
③購入希望者が出てたらそこから価格交渉に移る。
④買主、売主の折り合いがつく値段で決着がついたら買主から売却代金を受け取り、所有権を買主に移転する登記を行う。
その後物件を引き渡して取引が終了します。
不動産売却に関する注意点を把握しておく
不動産取引は高額になることから、関わる業種も増えてくるので、その分中間マージンも増えていきます。
公正な取引が成されるためにも注意点を押さえておき必要があるといえるでしょう。
・査定価格を売り出し価格にしてもそのままの値段で売れるとは限らない。
価格交渉は、ほぼ値下げ交渉であることを心得ましょう。
・売却代金が全て売主のものになることはありません。
手数料や売買にも税金がかかってきます。
結構な目減りをするので、事前の計算を不動産会社と念密にしておきましょう。
・そもそも、不動産会社との連携が必要不可欠な作業になりますので、信頼の置ける不動産会社と媒介契約を交わすことにしましょう。
・売主として、物件の情報を正しく把握しておきましょう。
プラス要因ももちろんですが、マイナス要因も正しく把握することで、物件の相場が導き出せます。
売りたい不動産の掃除や簡単な修繕は済ませておく
住宅物件を売却する場合は清掃作業はとても重要なものになってきます。
考え方次第ですが、買主の気持ちになってみれば汚い物件より綺麗な物件の方が購買意欲が湧くのは当たり前の感情と言えます。
清掃に関してはすればするほどいいのですが、修繕に関してはコストがかかるものは、その費用を回収できるとは限らないですし、買主の好きなように修繕してもらったほうが好みにあったリメイクが可能ですので、ケースバイケースと言えます。
今回は不動産の売却はいつから準備するのが良い?、ということでまとめてきましたが、参考になりましたでしょうか?
住宅不動産を売却するためには、不動産会社の協力が必要不可欠になります。
売却までに生じる多くの問題は、不動産会社に相談することになりますし、売却までに生じる疑問に関しても、不動産会社が全て答えてくれます。
それに、住宅の売却は一生に一度、経験するかしないかの頻度ですので、必要以上に慎重になってしまいがちなのですが、全てを不動産会社の言いなりになって任せてしまうのも問題があります。
事前準備や、疑問などは不動産会社と協力して行っていって、売却する自分自身もそれと同時に不動産に関する知識をインプットしていくことを心がけて、情報収集に励むようにしましょう。
そうすることで、様々な専門性が絡んでくる不動産売却の流れの中での不正の防止につながっていくはずです。
不動産の売却は、予定通り行かないことの方が多く、上手くいくことのほうが少ないです。
簡単に不動産が査定金額の値段で売れる時代ではないので、そういったことも覚悟して気を長く持って取り組んでいきましょう。]]>
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